海外の反応

海外の反応-日本語版マリオRPGはポップカルチャーで溢れていたPart.2

Part.1の続きです。

ルピー

日本語版では、セーラームーンの有名なセリフ「月に代わっておしおきよ」のオマージュと、ルピーを倒すヒントが込められています。セーラームーンシリーズは1990年代半ばに爆発的な人気を博し、このユニークなセリフは自然と日本でパロディ化されつくしました。そしてルピーは星をテーマにした敵だったので、ゲーム制作者がセーラームーンと関連付けたのは理にかなっています。前述したように、日本語版のルピーのメッセージは攻略のヒントとしても機能しています。通常攻撃でルピーを攻撃すると、ルピーは即座に「うんさんむしょう」という攻撃でパーティメンバーの一人を死に至らしめます。英語版の翻訳は、オマージュと攻略のヒントの両方が消去された結果、分かりやすい文章になりました。

カーニィ

日本語版メッセージはシーフードレストランチェーンである「かに道楽」の昔ながらのコマーシャルのオマージュです。メッセージ自体は「新鮮で元気な」という意味になりますが、日本語ではよりキャッチ―なサウンドになります。英語版では単に「これを見て!」という翻訳になりました。推測では翻訳者はそのメッセージの意図を認識できないか、日本語のフレーズ自体を理解していなかったものとみられます。

マメクリボー

日本語版のこのメッセージを理解するのには・・・説明が必要になります。まず英語版でGoombasは日本語ではクリボーとしてよく知られています。しかし、今回の敵はマメクリボーです。マメは「エンドウ」などの「豆」を意味しますが、この場合「小さな」クリボーということを示しています。次に日本語の単語「クリ」はいくつかの意味を持っていますが、このメッセージでは「こする」という意味で使われています。最後に「ジョワー」の部分ですが、正確な翻訳が難しい部分です。通常は液体が何かから染み出すときの効果音です。まとめると、このメッセージは「Rub the bean, rub the bean, rub, rub… rub! Splosh~」のように読むことができます。もちろん、これはマメクリボーという名前をいじったジョークです。これが正確には何を意味するかはプレイヤー次第です。文字通り、単純に豆をこすったり、豆と栗でジューシーな料理を作ってるよという話かもしれませんが、いずれにしても多くの日本のファンの間ではアッチの意味だと認識されていて、このメッセージは陽気で衝撃的という見方が多いです。私が見た日本人の反応は次の通りのものでした。

なんでこのゲームが「全年齢層向け」というカテゴリなんだ?

これは良くない

任天堂は何を考えてるんだ

このメッセージを込めるに至った理由は何だろう。

皆大げさな。これはマメクリボーだよ?単純に「オマメクリクリ~クリ!ジョワ~」って言ってるだけじゃん。何も問題ない。

マメクリボーの名前も英語翻訳時に変更され、日本語版の言葉遊びがどれもうまくいかなくなってしまいました。そこで翻訳者は全く別の方向性で英語版メッセージを作ることにしました。「Me speak soft, BIG STICK!」というメッセージは1900年にアメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズベルトの発言によって有名になった西アフリカのことわざ「棍棒を持って、静かに話せ、それで言い分は通る」 から引用されました。驚くべきことに、この英語版メッセージは日本語版メッセージを何も踏襲していないにも関わらず文化的オマージュが追加されたのでした。

ベロメ

ベロメはマリオRPGに2度現れるボスです。1度目に登場した時のメッセージはテレビドラマ「裸の大将放浪記」からのオマージュです。主人公のセリフを模したメッセージが使われています。ゲーム後半に2度目の登場をしたベロメは、同じドラマの主人公の別のセリフをメッセージとして採用しています。翻訳者はこれらのメッセージに込められた背景ではなく、単に言葉の意味として理解し翻訳しました。プレイヤーが日本でテレビを見て育ったのではない限り、日本語版のメッセージの意味を知るのは難しいでしょう。

はだかの大将放浪記より山下清(違)

ジャッキー1回目

この敵は他の敵とは少しちがいます。プレイヤーの実力を測る道場マスターとして3回も戦うからです。最初の戦いでのメッセージはマリオRPG開発時にゲームセンターで人気のあったゲーム「バーチャファイター」から直接引用されています。キャラクターアキラのバトルに勝利した際のセリフの1つです。ですが、この「10年、早いんだよ」というフレーズは日本においては珍しいフレーズではないので私はこのメッセージがバーチャファイターアキラからの引用であると確信できませんでした。それでも「10年、早いんだよ」というアキラのセリフと100%一致している点、ジャッキーの戦闘中の他のセリフや使う技などのバーチャファイターとの類似点を考えると日本のファンが、バーチャファイターアキラからの引用であると確信する理由もうなづけます。私は任天堂がセガのゲームから引用するなんて想像もしませんでした。

ジャッキー2回目

この時のジャッキーのメッセージは「ジャイアントロボ-地球が静止する日」からの引用です。翻訳者はこのメッセージを慈悲や同情についてのものだと理解しその結果、ストレートに翻訳したものでなり、そうじゃないんだよなあと私を悩ませています。

ジャッキー3回目

日本版メッセージは、漢字に別の読みのルビがふってあるという点で珍しいです。メッセージは北斗の拳のオマージュです。北斗の拳の主人公はシリーズを通して強力な敵に相まみえます。しかし、この主人公によると強敵は友人として扱われます。ジャッキーのこのセリフを目にした日本のプレイヤーたちは即座に北斗の拳を思い浮かべることでしょう。一方で英語版の翻訳者は「ああ!こりゃ怪我するな」。日本語版を全く踏襲しない翻訳になってると私は思います。

オノフォース

スーパー戦隊風の5人組オノレンジャーを全員倒すと出てくるオノフォースのメッセージは「最初から、俺を使えよ・・・」。この巨大ロボットの日本語のメッセージは、スーパー戦隊ファンの誰もが思う事:なんで最初から巨大ロボットで戦わないんだ?という戦隊物の最大のタブーに触れたものです。英語版では何らかの理由でこのメッセージが「It’s a melee!」に変えられましたがその理由は分かりません。

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Part.3に続く